重ねる
わたしたちはもうインスタグラムに長文を書いたりツイッターで誤字ツイートをしない
薬局にも通わない
最近持った刃物は包丁、ネギを切ってお味噌汁にいれた
もう悲しいことは終わったのだ
どんなに待っても友達がいなくなったり母に首を絞められたり先生と話し合ったりそういう日はもう来ないのだ
それなのにわたしたちは当たり前かのように、誰かに脅されるように毎日に保険をかける
わたしを責める声は聞こえないはずなのにちゃんと毎日会社に行っているのに
わたしたちはやめない
生活を重ねていくことそれは呪いだ
わたしたちはいつもそこにあった、でももうなくなった「何か」にずっととらわれ続けてしまう
今までもきっとこれからも